デザイナーは自分の事は見失いがち、迷わず成長する為のスキル18分類 〜標準スキル編〜

前回の投稿を読み返して「固いな、、」と思ったので、今回はちょっと緩めで書こうと思います。
前回を読んでいない方はこちらからどうぞ。
→基礎スキル編

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チームや組織の中で働いているデザイナーにとっては、日々求められることが増え続ける今日です。プロデューサーからの戦略を受け止め、現場ではエンジニアとモックアップに向き合う…。
コミュニケーションの中核を担って動き回る姿が、最近のデザイナー像として目に浮かびます。

そんな、チームの中で発揮するべき要素を取り入れたのが、今回の “ 標準スキル ” です。


誤解がないよう一旦

“ 基礎スキル ” からのステップアップが必ずしも “ 標準スキル ” というわけではないと思っています。個人としてのレベルが高い、職人的なデザイナーが存在します。

ある程度の年次のデザイナーを “ 標準スキル ” のシートでフィードバックしようとした時、「なんか書きにくいなー。」と感じることがあります。こんな人は、受けた仕事をたんたんとこなし、パフォーマンスを出す職人タイプなのかもしれません。

このタイプの人には、あえて “ 基礎スキル ” のシートでフィードバックしても良いと思います。個人の力を磨き上げ高みを目指してこそ、本来のデザイナーの道です。

標準スキル

それでは今回の9分類です。

コミュニケーション

目的を引き出す力、伝える力、会話の中からヒントを掴みクリエイティブに落とす。または、メンバーの間に入り問題を解決できる。
少し概念として大きいですが、チームの中核で動くという事は、避けては通れません。

基礎構築

デザインガイド設計から、開発・運用フローの設計をし、他の開発メンバー、デザイナーメンバーに共有する。
ブランディングとプロダクトの運用やビジネスについてなど、右脳と左脳を使い。クリエイティブの核を作り上げるスキル。

情報整理

戦略、目的を理解し、UIやビジュアルに落としこむ。情報を集約して取捨選択する、プライオリティをつくるなど。ストーリーを仕上げるスキル。

言語化

クリエイティブを意図して作り、その説明ができる。または、プロセスを言語化できる。
特にデザインは、何と無く良い、悪いの判断が多くなりがちです。「なぜ?」を深めて考えるスキル。

運用

軸をぶらさず課題を解決しながら最適化できるスキル。トレンドを取り入れながら、ルールやトンマナをアップデートできる。
これらのケアを怠っては、長く愛されるプロダクトは生まれない。

テクニカルスキル

プログラミングの知識やコーディングができ、インタラクションやアニメーションのコンセプトが作れる。
エンジニアの技術をデザイナー観点に変換できるスキル。

モックの前では、どんな資料も机上の空論になってしまう今日この頃です。コミニケーション以上にものを言うことがあります。

スケジュールマネジメント

クリエイティブ、開発全体の進行をマネジメントできるスキル。他のデザイナーメンバーの制作期間やチェックポイントの提示する。エンジニアの工数を理解して、スケジュールをディレクションできる。

実装完了がゴールではなく、あくまでもプロダクトのクオリティに向き合いブラッシアップし、着地点をどこにするのかを示す事が重要。

検証

競合やトレンドをリサーチし、プロダクトに反映できるスキル。プロトタイプやユーザーテストでの検証を通して再設計できる。

言語化を徹底するあまり、クリエイティブが理屈だけの存在になりがちです。検証データを元に事実に向き合うことも大切です。

ワークフロー最適化

デザイナーの制作環境はもちろん、プロデューサーやエンジニアとやりとりにおける、コミュニケーションを改善できる。

チーム内での障害や課題を解決して最適なワークフローを作る。
クリエイティブの現場をデザインできるスキル。

まとめ

トレンドや時流を追い続けることはデザイナーにとって、最も重要なスキルだと思います。
社内で勉強会を開催すると、ほぼ全てのデザイナーが参加したりします。

ただ、目を向ける方向は常に最先端とは限りません。本人のスキルをポディショニングして振り返ってもらう方法が、今回の18分類です。

ちなみに振り返りのスパンですが、半年〜1年に1度が目安だと思っています。前回の投稿で質問があったので書き足しておきます。

また、18分類の上位スキルとして、デザイナーのリーダーがもつべきスキル9分類も既にまとめてありますので、また書きたいと思っています。

それでは!


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